ヤリスクロスのライバルはキックスじゃない!?狙いは打倒〇〇だっ!

ヤリスクロスの発売がこの秋に控えています。

気になるのが、競合車種。

何かと発売されたばかりのキックスと比較されがちですが、トヨタが見据えていたライバルは本当にキックスだったのでしょうか…?

ヤリスクロス

ヤリスは日本でヴィッツの名前で親しまれてきました。

デビューは1999年。


出典;ヤフオク

トヨタ・スターレットの後継車として発表されたヴィッツは、当時としては圧倒的燃費を誇り、そのキュートなデザインと合いまり、一躍コンパクトカーの風雲児として一世を風靡しました。

昨今では、コンパクトカーのジャンルを軽自動車が食いばんでいるため、影を潜めていましたが今春、世界統一名に変更され発売されたヤリスはコロナ禍の中でも堅調に売れているようです。


出典;トヨタ自動車

そして、最近のSUVブームから、そのヤリスにクロスオーバーバージョンのヤリスクロスが追加されるのは当然の流れですね。

ヤリスクロスの当初のお披露目予定はジュネーブ国際モーターショーでしたが、コロナ禍の影響でモーターショーは中止に…。

急きょ、2020年04月23日にweb上でのワールドプレミアとなりました。

出典;トヨタ自動車

名前こそヤリスクロスとヤリスの名前を冠していますが、その外観は全く別物。

ドアミラーの本体こそ共通しているようですが、その取り付け箇所すら違うという徹底ぶり。

当然、ヤリスと同じコンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)は使われていますが、どこかのメーカーのように外観はフェンダーアーチガーニッシュとグリルの違いくらいで、下駄を履かせて車高を少し上げただけ…みたいなものではありません。

本当にキックスがライバル?

ヤリスクロスのライバル車として何かと取り上げられるのが、6月末に発売された日産キックスですよね。

出典;日産自動車

確かにボディーサイズを見ればヤリスクロスとほぼ同じなので、競合車種であることは間違いないですし、ヤリスクロスが発売された後も各メディアは比較車種として取り扱うことは間違いありません。

しかし、トヨタの狙いは本当にそこだったのでしょうか?

キックスとヤリスの一番大きな違いはパワーユニットのラインナップです。

ヤリスのパワーユニットラインナップは1.5Lガソリンエンジンと、1.5Lガソリンエンジンのハイブリットの2種類。

一方のキックスはe-Powerの一択のみです。

e-Powerはエンジンで発電した電気でモーターを回し駆動するシステムになっています。


出典;日産自動車

通常のハイブリッド(パラレルハイブリッドシステム)とは違うシステムですが、エンジンとモーター、そしてリチュームイオンバッテリーを搭載することには変わりなく、コストは同じくらいかかり、その分ガソリン車に比べ車両価格が高くなります。

車両価格が高くなれば、走行距離が伸びない人にとって、燃料代金の差でガソリンエンジン車との価格差を埋めることが難しくなってしまいます。

その辺りを踏まえ、販売台数を伸ばそうと思えば、今の時代と言えどもガソリン車のラインナップは外せないはずです。

日産にしてみれば、ノートe-Powerが売れているので行けると思ったのでしょうね…。

しかし、ガソリン車とハイブリッド車をラインナップしたヤリスクロスが発売されれば、販売台数的に勝ち目のないことは目に見えています。

ヤリスのライバルはフィット


出典;ホンダ

ここで少し視点を変えてみましょう。

ヤリスの一番のライバル車として挙げられるのはフィットですよね。

そのフィットのプラットフォームベースにしたSUVがあるのをご存知ですか?

そうです…

ヴェゼルです。

ヴェゼルと言えばエクストレイルやCH-Rがライバルのように思えますが、車体サイズから考えてもベゼルはもう少し下のグレードと言う感じになります。

つまり、キックスやヤリスクロスと同じセグメントとなるわけです。

本命ライバルはヴェゼル!


出典;ホンダ

昨今では、ロッキーやライズといった5ナンバーサイズのコンパクトSUVも人気を集めています。

確かにヤリスクロスは5ナンバーサイズのコンパクトSUVの市場にも大きく食いつきそうですが、やはり一番のライバルとして見据えているのは、モデル末期にもかかわらず売れ続けているヴェゼルではないかと思われます。

ヤリスクロスの車体サイズ、パワーユニットラインナップがベゼルとガチなのが、その証拠ではないでしょうか。

一時はC-HRがヴェゼルの販売台数を追い抜きましたが、結局C-HRは一時的人気で失墜してしまった経緯があります。

なんと言ってもヴェゼルは2019年SUV売り上げNo.1ですから、トヨタとしては、なんとかその牙城を打ち崩したいと考えてもおかしくないですよね。

https://planet-walkers-club.com/yrisx/

まとめ

噂では年末にもヴェゼルのフルモデルチェンジがあると聞いています。

そこからが、本当の意味でガチの勝負になると思います。

さて、勝利の女神はどちらに微笑むのでしょうか…。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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