アウトドアで人気のオピネルナイフ…。
ただ、一口にオピネルナイフと言ってもそのサイズの多さは驚くほどです。
初心者の方はきっとどれを選んでよいか迷うことでしょう。
そこで今回はオピネルのサイズ選びについて考えてみることにしましょう。
オピネルナイフ
アウトドア用ナイフとして、誰もが1本は持っているイメージのオピネルナイフ。
そのオピネルナイフの歴史は古く、1890年に折畳式ナイフの原型が開発されました。
そして、その開発者の名前にちなみそのナイフは、オピネルと名づけられました。
奇才の画家として知られるあのピカソも愛用していたそうですよ。
携帯性に優れたフォールディングナイフは、シンプルなデザインでまとめられ、ウッドハンドルはナチュラル感があり、アウトドアに溶け込みます。
切れ味抜群なカーボンスチールから手入れの簡単なステンレス製のブレードを持ち、リングを回すことでブレードを固定し、安全に作業できる設計が人気を集めています。
アウトドア初心者の方がまず最初の一本としてご購入を考えるナイフのひとつかと思います。
しかし!
初心者の方が、それじゃぁ1本買ってみよう!と意気込んで、お店に出かけると#7とか#8とか#9とか…。
えっ!いったいどれを選べば正解?って思うほどナゾナゾのように様々なサイズのナイフが並んでいます。
一体どれを選べば良いのでしょうか?
サイズバリエーション
ところで、オピネルナイフのサイズバリエーションはどのくらいあるかご存知ですか?
一般的なオピネルナイフのステンレススチールモデル、カーボンスチールモデルともサイズは#6~#12まで用意されています。
以前は#1~#12までがラインナップされていていましたが、現在はステンレス、カーボンとも#1~#5までと#11は生産されていません。
それぞれのサイズ呼称の違いは、例えば#6なら刃の長さが6㎝、#9なら刃の長さが9㎝と、それぞれの歯の長さがサイズ呼称となっています。
その点では、わかりやすいですね。
わからないのは、サイズが多すぎていったいどれを選んでよいのか?と言ったところでしょう。
それぞれのサイズと特徴
#6
オピネルナイフとしては現在販売されている中で、もっとも小型の6㎝のブレードを持ち、コンパクト。
バックパックの隅に予備の一本として入れておけば、いざと言う時に重宝します。
ただ、法律の関係上、刃渡り6㎝以上の刃物はその理由なく携帯することを禁じられていますし、刃渡り6㎝未満の刃物であっても、確固たる理由なく所持していた場合は軽犯罪法に抵触し、処罰される可能性もありますので注意が必要です。
#7
ブレード長は7㎝。
果物ナイフとして使ったり、カトラリー(食事用ナイフ)として使うには都合の良いサイズですね。
一般的にアウトドアナイフとして選ばれるのはこのサイズからになると思います。
#8
ブレード長は8㎝。
最も人気のあるサイズがこちらの#8になります。
調理をはじめ、フルーツやチーズ、パンのカット、カトラリーとしても重宝する一本です。
#9
ブレード長は9㎝。
登山やキャンプ時に、これ一本があれば間違いないと言うサイズ。
#10
ブレード長は10㎝。
調理やフェザースティック作りなどに使えるサイズ。
モーラナイフコンパニオンなどと同等サイズですね。
#12
ブレード長は12㎝。
ハムや野菜を切るのに便利なサイズ。
#12は大きすぎるとか特大サイズとか言う方もいらっしゃいますが、家庭用の文化包丁の刃渡りが18㎝程度と言うことを考えれば決して多いなサイズとは言えません。
大人数のキャンプではこれでも小さいくらいかもしれません。
調理メインに考えるなら刃渡りの長いこのサイズがお勧めです。
初心者におすすめのサイズは?
上記の特徴を踏まえ、ネット上の声を聞いたりするところによれば、#7~#10のサイズがアウトドア用として主に選ばれるサイズで、その中でも初心者がまず一番に買うべきサイズは#8または#9と言ったところでしょう。
中でも#8は一番人気のサイズですので、最初に買うオピネルナイフは#8で決まりになるかと思います。
#8であれば、簡単な調理にも使える刃長でもありますし、カトラリー(食事ナイフ)としても丁度良いサイズだと思います。
また、#10を選ぶのであれば、同等サイズのシースナイフ(ブレードの金属が柄の部分までつながっている)であるモーラナイフコンパニオンの方が軽度なバトニング(巻割り)まで対応可能で値段も同じくらいなので、個人的にはお勧めです。
しかし、モーラナイフコンパニオンはブレードの厚みが2.5mmと厚めのため、野菜などを切るには少々不便かと思います。
まとめ
オピネルナイフはハマると一通りのサイズをそろえたくなると言う魔力に捕まってしまうこともあるようですが、大切なのは自分が必要としている機能を備えたナイフを持つと言うことです。
どれが自分に合っているナイフなのかは購入して使ってみるしかないと思いますので、最初の一本は入門向けと考え、手ごろ、手軽なものを選ぶのが良いと思います。
それから、いろんなナイフを試してみて、自分のスタイルに合ったナイフに出会っていくのがナイフ選びのひとつの道だと思います。
それではあなたが良いナイフと巡り合えることを祈っています。
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