最近のバイクは金属製のタンクの上にプラスチックのカバーで覆ったものが主流となっているため、外し方も各車それぞれ違うため取り外しに苦労する方も多いと思われます。
このページではヤマハMT-07のタンクカバーの取り外し方を説明したいと思います。
概要
プラグ交換や電子部品の取り付けなど、タンクカバーを取り外さなければならない状況は多々あると思います。
昔のバイクは剥き出しの金属製のタンクが主流でしたが、最近の車両はデザイン性やコストの問題、また損傷を受けた時の修理費用の軽減などの目的からか、金属製のタンクをプラスチックで覆ったタイプの車両が多く見受けられます。
厄介なのはそのカバーの外し方が”知恵の輪”的に外し方がわからないことです。
こちらのページで紹介するYAMAHA MT-07は現在マイナーチェンジを3回繰り返し、タンクカバーのデザインも3度変わっています。
外し方は共通している部分もありますが、やはりそれぞれ違います。
一番新しい後期モデル(2021モデル~)の外し方はこのブログを書いている現在(2022年11月)の所、ネット上で情報を得ることが出来ませんでしたので、掲載することにしました。
タンクカバーの取り外し方
シートの取り外し
1.リヤシート取り外し用のキー穴にキーを差し込み回してロックを外し、リヤシート後部を持ち上げ、シート本体を後ろにずらしてリヤシートを取り外します。
2.リヤシートを外すと、フロントシートの取付ボルトが2つ見えるので、6角レンチを使ってボルトを2本外し、シートを後方へずらすことでフロントシートを外します。
タンクセンターカバーの取り外し
フロントシートを外すとセンターのカバーの取付ボルトが2つ見えるので、6角ボルトを使い緩めて外します。
後部は4か所、縦に爪が噛んでいるので手前に引っ張るようにして外します。
工具は特になくても外れると思いますが、マイナスドライバーを使うとカバーを痛めてしまうので、使うならプラステチック製品の取り外し用ツールを使った方が良いです。
センターカバーの前半分はスライド式の爪になっているため、後部の縦に入り込んだ爪のように引っ張ると折ってしまいます。
なので後方に引っ張るようにして外すのですが、ズレ止めとして、前端の左右に小さな縦爪が付いています。
後方に引っ張っても抜けにくい時は前端を少し浮かせるようにして後方に引っ張ると良いでしょう。
タンクサイドカバーの取り外し
ダミーダクトの内側にあるクリップを外します。
中央が+になっているので、ドライバーで回すとプラスネジのようになっている中央部分が飛び出します。
中央部分が飛び出したら、全体的に引っ張れば抜けます。
戻すときは、穴に差し込んだのちプラスネジのようになっている中央部分を押し込めば固定完了です。
タンクカバーの横と上部のネジを6角レンチで外します。
左右のタンクカバーが繋がってある部分のクリップを外します。
クリップは中央部分を今度はプラスドライバーなどで軽く押すし中央のポッチを一段下げれば、あとは全体的に引き抜けば外れます。
戻すときは中央のポッチを凸状に一段上げた状態にして、穴に差し込んだ後、中央のポッチを手で軽く押し込みポッチと周囲がフラットな状態に戻せは固定完了となります。
クリップ類は古くなると劣化して割れてしまいますが、汎用パーツなども出回っていますので使えなくなったり、無くしたりしても心配する必要がありません。
タンクサイドカバーを横に引いて外します。
画像の丸印部分に爪が掛かっているのでその部分を手前に引くようにして外します。
タンクサイドカバーの取り付け
取り付けは逆に差し込むだけですが、完全に爪が入り切っていることを確認しないとハマっているつもりで作業を終了してしまうので注意してください。
完全に爪がハマっていないと、エアダクト部分のクリップの固定が出来なくなったりします。
タンクセンターカバーの取り付け
前側の4つの爪をスライドさせて差し込みます。
その後、後側の4つの縦爪を差し込み、ネジで固定して終わりです。
MT-07 純正リヤキャリアの取り付け方法
まとめ
如何でしたか?
わかってしまえば簡単ですが、いきなり何もわからない状態で作業するのはかなりの熟練者でなければ難しいと思います。
傷ついては困る場所などはマスキングテープなどを使い確り保護して作業してください。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。