WISH USAとsmashopに関する注意喚起です!SNSや出会い系サイトを通じた国際ロマン詐欺が急増していますが、手口は様々。
越境ビジネス詐欺をご存じですか?
海外の通販サイトに出店し利益を得ましょう!と言う詐欺です。
何卒お気を付けください!
概要
以前にも「越境ビジネス詐欺」に関する同様の記事を書かせていただきましたが、
相変わらず、無くなる気配がないので改めて注意喚起と言うことで記事を書かせていただきました。
https://planet-walkers-club.com/ec-sagi/
恐らくこのブログを訪れてこられた方は何かしら心当たりがあるのではないでしょうか?
「越境ビジネス詐欺」の勧誘窓口となるのは私の知る限りではFacebookです。
インスタはインスタで国際ロマンス詐欺の温床となっています。
出会い系サイトも同じくですね。
具体的な詐欺内容
出会い
この手の詐欺はグループで行っているものと思われます。
海外に拠点を置き、数人~数十人が詐欺の掛け子として
予め設定して人物に成りすまして、SNSを通じて不特定多数にコンタクトを取ります。
反応のある人物に出会うと今度はLINEに誘導します。
会話はマニュアルに沿って行われ、画像や映像を交えながら言葉巧みに心の隙間に入り込んできます。
そして「相手が自分に好意を抱き信用てくれた。」と思ったタイミングでビジネスに勧誘してきます。
相手に判断する間を与えないように、迅速に話を勧められるのであっさり騙されてしまう方もいらっしゃるようです。
翻訳ソフトを使っている
日本語のわからない外国人が日本人を騙そうとしています。
相手が外国人のままだと、こちら側はやはり警戒心を持ってしまいがちです。
なので、詐欺師らは日本人に成りすまそうとしますが、
翻訳ソフトを使っているため、日本語が少し変になります。
そこで彼らはどうするのかと言うと、「自分は帰国子女」と言うことにして
「海外が長かったため、日本語は苦手」と言うことで翻訳ソフトの不確実性を補おうとします。
今の翻訳ソフトのレベルだとその時点で変だなと気づくことも出来ますが
これから先、AIが更に発展することを考えると、少し怖い気がしますね。
詐欺内容
具体的には海外のショッピングモール(プラットフォーム)に出店することで高い利益を得ることを謳った詐欺ビジネスです。
商品はプラットフォームを運営している会社が用意し、
出店者は提供された商品群の中から、売れそうなものをチョイスしてプラットフォーム上の自分の店舗に陳列します。
商品が売れたら、プラットフォーム運営会社へ商品の仕入れ代金を支払うと
運営会社の倉庫から購入者のもとへ商品が発送され、
購入者が商品を受け取ると自動的に販売料金がプラットフォーム内にある自分のウォレット(口座)に振り込まれると言うもの。
販売代金ー仕入れ代金=利益
と言った感じになります。
詐欺師は最初にプラットフォームに登録させ、商品を出品させます。
直ぐに商品が売れるので(売れたと思わせるので)仕入れ代金を入金するように促します。
「入金しないと、購入者に商品の発送が出来ない。」と言う設定になっているので
「早く商品を送らなければ購入者に迷惑が掛かる。」と心の焦りがさらに平常心を奪います。
最初は少額の入金を促され、その後どんどん商品が売れるようになると更に入金する必要が出てきます。
怪しいと思うまで搾取され続ける仕組みになっています。
人物像
前回の記事でも人物像についてお話ししましたが、2023.7時点の最新の詐欺犯人物像の情報を読者様より頂きましたので掲載してみたいと思います。
- 名前:〇〇由美
- 台湾からの帰国子女
- ジュエリーショップを経営
- ジュエリーのデザインから販売まで行う
- デザイン作業中や社内ミーティングの写真を送ってくる
- 日本語が苦手で文章も変
- 音声データも、やはり変
- 父親は日本人でジュエリーの販売店を経営
- 母親は台湾人
被害者の方には一度電話もかかってきたことがあったそうですが、まともな会話にならなかったと言うことです。
前回の記事で紹介した人物像とほぼ同じ内容ですが、「ジュエリーショップの経営」が新しく追加されていて、父親がジュエリーショップを経営していると言う話も初耳です。
また、母親は台湾人とのことですが、以前の話では日本人で自分は台湾に住む叔父夫婦に幼いころ預けられて育ったと言う話でした。
やり取りに使われた画像は恐らくInstagramあたりから引いてきたものと思われますので、そのままこちらで掲載することは出来ませんが、一部加工した画像がこちらになります。
気持ちが舞い上がってしまいそうな美人です。
画像を搾取された人物は東洋圏のモデルさんなのかもしれませんね。
追記
2023年9月にいただいた情報によりますと犯人は「佐藤愛子」を名乗っていたそうです。
今後も様々な名前で展開してくるとおもわれます。
名前に関わらず、あり得ない美人やイケメンからコンタクトをもらった場合には十分な注意が必要です。
ショッピングモール名
以前ショッピングモールの名前は「WORLD FIRST」と言っていました。
しかし、捜査の手が及んだのか今はそちらのサイトは閉鎖されていて、
現在(2023,7)はブログタイトルにもある「WISH USA」に名を変え活動を続けているようです。
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが「WISH」は海外の通販サイトです。
「WISH USA」は「WISH」の名を模したのだと考えられます。
ホームページなどはいくらでもコピペできますので、今後もサイト名は変わっていく可能性があります。
「WISH USA」に限らず、越境ECサイトビジネスを謳う会社にはご注意ください。
追記
2023年9月にいただいた情報によりますとショッピングモール名は
「smashop」に変わっているとのことです。
サイト名に関わらず、怪しい勧誘には十分ご注意ください。
詐欺にあわないために…
この越境ECビジネス詐欺に関わらずの話ですが、
基本的に企業と取引しているのに
- クレジットカード決済が利用できない。
- 振込口座が個人名義であったり、個人名義に加え外国人名義である。
- 現金が用意できない場合はキャッシングサービスの利用を促す。
と言ったところは全て詐欺の可能性がとても高いと思われます。
上記のことを予め理解しておくと、かなり詐欺に遭うリスクは減ると思います。
あと基本、顔も合わせたことのない人物、付き合いの短い人物からの投資話やビジネスの話には乗らないことも大切ですね。
良く知った知人からの紹介であっても、怪しい話は沢山あるのが世の中ですので美味しい話にはくれぐれも注意する必要があると思います。
まとめ
海外の詐欺に遭ってしまった場合、基本的に警察は動いてくれません。
ガーシーの件やルフィーの詐欺強殺の事件などは別物です。
時に海外の詐欺拠点が摘発されることもあるようですが、「別件で捜査してたらタマタマ詐欺グループの拠点だった。」と言う偶発的な産物でしかありません。
国境を越えての捜査はかなりハードルが高く、余程のことがないと警察は動こうにも動けないようです。
国内の詐欺においても被害に遭ったお金を回収するのはほぼ無理に近いと思われる中、相手が海外の場合だともう諦めるしかないないのが現状です。
警察も操作できないのであればせめて注意喚起を特殊詐欺並みに行ってくれれば良いのですが、今のところ海外ロマンス詐欺等の注意喚起に関しては手薄感が否めません。
結局の所、自分の身は自分で守るしかないわけですが、自分が詐欺に遭うこと前提で生きている人は殆んど居ないのにどうしろ?と言う話ですね。
少なくとも搾取される前に何か怪しいと感じ、検索をかけこちらのブログに辿り着くことを心よりお祈りして本日は締めたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。