簡単!レブルなどのフロントフォークダストブーツの取り付け方法(FTR223)交換方法

オフ車やアメリカンクルーザーなどのフロントフォークにジャバラのダストブーツを付けているのをよく見かけますよね。

このページではFTR223を元にフロントフォークダストブーツの取り付け、交換方法を説明します。

用意するもの

フロントフォークダストブーツ

当然これがないと話になりませんね。

ネットショップで送料込み2500円~6000円程度で手に入ると思います。

ブーツの固定に使う金属バンドまたはタイラップ(固定バンド)は付属されていると思いますので特に用意する必要なないでしょう。

ダストブーツは汎用性が高く、かなりの車種で共通されたパーツですが、注文の際は車種やサイズをシッカリ確認してから行ってください。

ドライバーやスパナ、ニッパーなどの工具

バイク整備にはやはり一通りの工具は必要になります。

一度に取りそろえる必要はないので、必要なものからホームセンターなどで買いそろえるのも手です。

ただ、安すぎる工具は、焼きの入りが甘かったりして耐久性に問題のあるものが多いように思います。

出来れば、名の知れたメーカーの物を使用したいですね。

日本の信頼ブランド、KTCの工具はお勧めです。

リフトアップジャッキ

車に付属しているガレージジャッキを駆使してジャッキアップする方法もありますが、安全性や利便性を考えれば1台持っておくことをお勧めします。

高価な油圧式などは個人レベルでは必要ないので6000円程度で入手可能となっています。

シリコングリス

ダストブーツ取り付けに伴い、フロントホイールを脱着するので、組付け時フロントホイールのハブダストシールに塗布します。

残存するグリスで良いように思えますが、グリスアップを怠ると、ダストシールを痛めてしまう原因になります。

フロントホイール取り外し時、ハブダストシールの劣化が気になるようでしたら、一緒に交換しておきましょう。

フロントフォークダストシール取り付け(交換)

ブレーキキャリパーの取り外し

フロントフォークに固定されているブレーキホースの取り付けを外します。

次にブレーキキャリパーを取り付けてあるボルトを外し、キャリパーを外します。

キャリパーのブレーキバッドがブレーキディスクに食い込んでいるので、ブレーキバッドを押し広げるようにして外します。

スピードメータケーブルの取り外し

フロントフォークに固定されているスピードメーターケーブルを外します。(スピードメーターケーブルすべてを外す必要はありません。)

フロントホイールの取り外し

フロントホイールのハブセンターボルト(1)を固定してあるボルトを緩めます。(抜く必要はありません。)

次にハブセンターボルト(2)を軽く緩めます。

フレームをジャッキアップしてフロントタイヤが僅かに接地する程度までフロントフォークを浮かせます。(完全に浮かせても、接地させ過ぎてもホイールが外しにくくなるため微妙な高さ調整が必要になります。)

ハブセンターボルト(2)を完全に緩めて抜きます。

フロントホイールを外します。

フロントフェンダーなどの取り外し

フロントフェンダーを取り外します。

フロントフォーク取り外し

フロントフォークの取り付け位置(高さ)を確認しておきます。

三角ツリー下側のボルトを緩め抜き取ります。(FTR223の場合は同時にウインカーも外れます。)

次に上側のボルトを緩めます。(場合によってはそのままフロントフォークが抜け落ちてしまうこともあるので注意してください。)

フロントフォークを抜きます。

フロントフォークが抜けにくい場合は、三角ツリーの割れ目部分にマイナスドライバーなどを差し込んで押し広げて抜いてください。

ダストブーツ仮付け

フロントフォークのインナー(メッキ部分)を軽く掃除します。

錆が多く付着している場合は確り落としてください。

ダストブーツを左右のフロントフォークに通し、大まかに位置を合わせます。(この時点ではまだ固定しません。)

ダストブーツのバンドが金属製(スプリングバンド)になっているものは、フロントフォークを取り付けた後からでは取り付け出来ないのでこの時点で仮付けしておきます。

(スプリングバンド付きのダストブーツ)

フロントフォーク組付け

フロントフォークを車両に戻します。

フロントフォークを三角ツリーに差し込み、元の位置を確認したうえで、上側のボルトを仮締めします。

下側の三角ツリーのボルトはウインカーと共に仮付けします。

フロントフェンダー組付け

フロントフェンダーを組付けます。

フロントホイールの組付け

フロントホイールのダストシールをウエスなどで掃除し、シリコングリースを適量塗布します。

左右のフロントフォークの間に入れ、ガレージジャッキで取付穴の位置を合わせます。

フロントハブセンターボルト(シャフト)を入れ、締め付けます。

左右のフロントフォークとハブとの隙間を埋めるため、フロントフォークを寄せるように合わせて、ハブセンターボルトの緩み止めボルトを締め付けます。

付属品を戻す

スピードメータケーブルや、ブレーキキャリパーを取り付けます。

ブレーキキャリパーがフロントブレーキディスクに入らない場合は、マイナスドライバーなどを使い、ブレーキパッド間を押し広げて差し込みます。

ブレーキキャリパー取り付け後は必ずブレーキレバーを数回握り、広がったブレーキディスクとブレーキパッドの間を適正に戻す作業を行ってください。(そのまま、乗車してしまうと最初のブレーキングが効かないと言った不具合が出てきます。)

フロントホイールが滑らかに回転することを確認してリフトアップジャッキを下げます。

ダストブーツの固定

ダストブーツ上端を下側の三角ツリーに押し当てます。

その時、左右のダストブーツのモールドラインをご自分の好きな位置に合わせます。(このモールドラインが左右合っているか合っていないか、どの場所にあるかで、プロ並みの仕上がりになるかどうかが決まると言っても過言ありません。)

付属のタイラップ(結束バンド)または金属バンドでダストブーツ上側を固定します。(小さなことですが、素人仕上げっぽくしないために、結束部分は目立たない部分になるように心がけましょう。)

結束バンドを使用した場合は余った部分をニッパーなどで切ります。

ダストブーツ下側用のタイラップまたは金属バンドも付属されていると思いますが、ダートレースで転倒する可能性などがある場合を除き、特に取り付ける必要はないと思われます。

逆に取りつけてしまうと、ダストブーツ内部の空気の出入りが出来なくなってしまうため、気温変化などによって、膨らんでしまったり、萎んでしまったりと言った不具合が出てくる可能性があります。

三角ツリーのボルト締め

仮付け仮締めしてあった三角ツリーのボルトを本締めします。

締め付けとブレーキ確認

最後に必ず、各部の締め付けを確認するようにしてください。

場所にかかわらずですが、特にフロント部分の整備不良は大きな事故につながる可能性があります。

それから、前述しましたがブレーキの利き具合も必ず確認するようにお願い致しします。

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まとめ

如何でしたか?

フロントフォークを外しての作業は一見大変そうに見えますが、順序をわきまえれば意外と簡単です。

しかし、整備には整備中、整備後において危険が伴うものでもあります。

「機械が苦手、作業が不安、どのくらいの力加減で締め付けを行ったらよいかわからない。」と言ったような方は業者さんに任せるようにしてください。

※このページに書かれた取り付け手順はあくまで参考です。

個人の作業にともなく事故、不具合に関して保証するものではございません。

作業につきましては、自己責任にてお願い申し上げます。

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