3年間乗った/FTR223(2005年モデル)の実質燃費を公開します。
既に新車は販売終了ですが、中古購入の参考になればと思います。
FTR223
FTR223の「FTR」は「フラットトラックレーサー」の略です。
運動場のようなフラットダートのトラックを左回りにぐるぐると回って速さを競うレースを戦うバイクと言う意味ですね。
日本ではあまりなじみがないですが、アメリカでは人気のレースとなっているようです。
FTR223はそのレーサーレプリカと言う位置づけで長年発売され続けてきましたが、排ガス規制などの関係で既に生産を終えています。
一般的にはフラットトラックレーサーのベース車は一般的なオフロードバイクです。
バンピーなコースを走るわけではないので、サスペンションストロークを落とし、車高を下げ、タイヤをフラットトラック専用のものに交換した仕様に仕上がっています。
FTR223は軽量で燃費が良く、足つき性も良いことなどから、街乗りバイクとして人気がありました。
この系統のバイクに人気の火が付いたのは、2000年にキムタクが主演したドラマ「ビューティフルライフ」の中でヤマハのTW200に乗ってからと言われています。
以前のようにバリバリのカスタムをして走っているTWやFTRは見かけなくなりましたが、中古車市場ではまだまだ人気のようで、古いモデルでもそれなりの価格で販売されています。
FTR223は2000年から販売されていて、僕の所有している車両は2005年式のものです。
エンジンは空冷4ストロークSOHC単気筒エンジンで排ガス規制前の19馬力。
最終モデルは排ガス規制のため16馬力にまで落とされています。
実燃費は?
このFTR223は3年余り所有しています。
主に通勤用で、希に距離を乗ることもあるくらいです。
さて気になるその燃費ですが、統計が残っているのは購入から数か月経ってから。
2年10ヶ月間の統計です。
燃費 | 平均 | 31.84 km/h |
最高 | 39.29 km/h | |
最低 | 28.99 km/h | |
航続距離 | 平均 | 158.5 km |
最長 | 238.8 km | |
最短 | 72.4 km | |
給油合計 | 給油量 | 373.38 L |
給油金額 | 51,236 円 |
通勤は片道約4㎞。
通勤だけで、アクセルワークに気を遣わず乗って29㎞/Lくらい。
信号待ちでアイドリングストップを入れておとなしく乗って30.5㎞/Lくらいでしょうか…。
距離を乗ると、燃費は3割近く伸びます。
リッター40㎞を超えるなんて言う話を聞いたこともありますが、残念ながら最高燃費は39.29 km/hで、今のところ40を超えたことはありません。
街中で40~50㎞/hでちまちま乗っているよりは、80~90㎞/hで距離を走った方が燃費はかなり伸びます。
高速道路に乗らない方が良い?
タンク容量が7.2L(内リザーブが2.5L)なので「高速道路は乗れない、走らない方が良い」なんて言う人も居ます。
しかし、新型カタナは燃費が19.2㎞/L(WMTCモード)に対し、タンク容量が12L 。
カタナは高速をリッター20㎞でタンク容量いっぱいまで走ったとして、240㎞しか走れないと言うことになります。
対してFTR223は80~90㎞/hの巡航なら少なくともリッター38㎞は走るので、7.2×38で273.6㎞を走る計算に…。
なんと、カタナより余裕で次の給油まで走ることができます。
もちろん、最近のミドルクラス以下のバイクは燃費がとても良いですし、タンク容量のある車両には、FTR223は足元にも及びませんが、給油を気にして高速道路に乗らないと言うのはちょっと違うと思います。
ただ、このFTR223…。
とても軽く、街乗りにはとても使い勝手が良いですが、高速安定性は皆無。(笑)
コーナリングも苦手。
履いているタイヤのグリップもダートトラック用と言うことでオンロードでのグリップはかなり悪いです。
最高速120㎞/h近く出ますが、精々80㎞/hくらいまでの乗り物と言った感じなので、そう言った意味では当然のことながら高速道路に進んで乗れるバイクではありません。
位置付け的には街乗りを楽しみつつ、時々フラットな林道くらいなら楽しめますよ的な感じですね。
https://planet-walkers-club.com/dustboots-setup/
まとめ
最近の単気筒、2気筒の小排気量マシンには敵いませんが、それでも最新のハイブリッド車並みの燃費では走ることの出来るFTR223。
自宅にあるバモスの倍以上の燃費なので、通勤には欠かせません。
軽量で小回りが利くのも街乗りには最適で、足つき性も良いので女性ユーザーも多いようですね。
部品点数が少なく、メインテナンスにお金が掛からないのも魅力のひとつです。
そろそろ買い替えようと思っていましたが、まだしばらく僕の相方として存在する運命のようです。