誰でも気軽に楽しめる山菜採り。
しかし、どの山へ入っても言い訳ではありません。
では一体どんな場所なら山菜を採取しても良いのでしょうか?
また、取った山菜をメルカリやオークションサイトで販売しても良いのでしょうか?
気になったのでレポートしてみました。
国有林や河川敷などは基本OK!
国有林や河川敷に生えている山菜は基本的に趣味の範囲で採取は自由です。
しかし、根こそぎとってよいというわけではありません。
雑草を見ていると勘違いしがちですが、植物は無尽蔵に再生する力があるわけではありません。
ないので翌シーズンも楽しく採取できるように配慮するとともに、他の入山者のためにも残しておく気配りが必要です。
国立公園などはNG
国有地であっても全ての場所で辺りかまわず、山菜を採取して良いわけではありません。
国立公園や国定公園、各都道府県が定める公園であったり、名勝地、自然保護区域、そして立ち入り禁止区域、採取禁止の看板などがある場所では山菜を採取してはダメです。
また、登山道の傍らに生える山菜などは、本来登山者が目で楽しむものなので、むやみやたらと採取するのは問題ある行為です。
私有地
個人所有の土地でも、それが自分の持ち物なら当然のことながら全く問題ありませんよね。
しかし、他人の所有している土地に生えている山菜を採取することはおろか、勝手に侵入すること自体も罪に問われかねません。
山は住宅の庭と違いフェンスなどで囲っているわけではないので所有者が居るとさえ思っていない方が多いのではないでしょうか?
私は以前、「自分の山へ松茸を取りに行くと知らない人が入っていることが良くある」と松茸山の所有者の話を聞いたことがあります。
山菜が生えていればどの山でも採取して良いものではありません。
あまり気にせず、その辺りの山へ入山し、山菜を採っている人は普通に居ますが、山の持ち主に許可なく採取した場合、それは犯罪になります。
山の所有者に事前に確認を取るか、その場所が採取可能な場所なのか、事前に確認しておく必要があります。
有料施設
地域によっては有料で山菜取りを楽しませてくれるところもあります。
岩手県、山形県、福島県、兵庫県、新潟県などには山菜取りの有料施設が多いです。
中心価格帯は大人が2000円で子供は小学生以下なら無料のところも多く、入園料と、採取重量分の料金を分けて料金設定をしているところもあります。
安全、気軽にお子さんたちと山菜狩りを楽しみたいと言う方にはお勧めです。
採取した山菜を販売したい
最近では採取した山菜をメルカリやオークションサイトを通して販売している人が増えているようです。
法律的には問題ないのでしょうか?
私有地で採れたものを販売することは、当然のことながら問題はありません。
しかし、どうやらメルカリなどで売られている大半のものはそうではないようです。
趣味での山菜採取そのものは、国有林や河川敷などでであれば特定の場所を除き問題ないようですが、そこで採取した山菜を販売することを禁じる法律は特にないようです。
しかし本来山菜で生計を立てている業者であれば、「林産物売買」の契約を結ぶのが常識とされていて、趣味の山菜採りは想定されていないのが現状で、どこまでが趣味でどこからが業者なのかと言う話にもなります。
現状としては、モラルに任せるしかないのですが、そのモラルにお金が関わってくると簡単に崩壊してしまうのも事実です。
あまりに目に余る行為が続けば、国有地でさえ許可亡き者は採取禁止となりかねません。
趣味での山菜採りはあくまで自分たちで食べる分に留めておくのが基本です。
余らせて捨ててしまったり、他人に上げたりする分まで採るのはマナー違反です。
当然それを販売すると言う行為は大きなマナー違反であり、人から良い評価をもらえるようなものでは決してありません。
https://planet-walkers-club.com/sansai/
まとめ
山菜はどこの山であろうと生えていれば採取して良いものではありませんし、採取可能な場所であっても根こそぎとって良いものではありません。
事前にそこが採ってよい場所なのかどうかを確認しておくことは重要ですし、採取する場合も自分たちが食べる分だけに留めておくべきでしょう。
モラルを守って山菜取りを楽しみましょう!