コロナ禍で急増?【山菜取り】装備は何が必要?遭難する危険性も…〔プラネットウォーカーズクラブ〕

山菜が豊富となる春から初夏の季節、旬の味覚を求め、レジャーを兼ねて山菜取りへでかけらる方も多いのではないでしょうか?

しかし、その「山菜採り」遭難と言いう落とし穴もあるようです。

遭難の危険性

山での遭難は「登山」と考える方が多いかもしれませんが、例年、4月~6月に掛けて遭難する人の内、半数くらいは山菜採りで遭難された方だそうです。

山菜取りはずっと下を見ながらの作業になります。

そのため、自分の位置を見失ってしまうことがあります。

もし、道に迷った場合は進んできた道を戻るようにしましょう。

よくあるのが沢伝いに下山しようとするパターンです。

確かに水は下へと流れて行くものなので、確実に下山できると考えがちですが、滑落などの恐れもあり危険です。

道に迷わなくても、ケガをして動けなくなる場合もあります。

山は足元が悪い場所も多く、斜面も急に崖のようになっていたりすることもあります。

ちょっとした油断が大けがの元になりますので、注意が必要です。

遭難しないために…

天候の確認

出発前には必ず天気予報の確認をしましょう。

晴れや雨、曇りと言った内容だけでなく、前後日の天候、気圧配置、風向や風速、気温と言ったところまでチャックしておくのがベストです。

しかし、天気予報を確認していたからと言って、山では急な天候変化を想定しておく必要があります。

予報はあくまで予報です。

当然、同じ地域でも山の上と下では天候が違うことも予想されます。

天気予報の内容に関わらず、最悪の場合に備えた装備は携行しましょう。

また、天候に不安を感じた場合は思い切って計画を中止するか、天候が悪化した場合でもすぐ下山できるように山深くまで入り込まないようにするよう心掛けましょう。

行き先や帰宅時間を告げておく

出発前は家族に行き先を告げておきましょう

もし遭難した場合、それがわからなければ、捜査を誰も開始してくれません。

でも、家族などに事前に行き先を告げておけば、帰宅しないことから捜査への着手を早めることが出来る可能性があります。

もし、家族が居なければ、友人や、SNSを通じて連絡をしておきましょう。

ひとりで行動しない

山菜採りの際は複数人で行くようにしましょう。

ひとりで山へ入ると知らないうちにどんどん奥へ入り込み、自分の居場所がわからなくなってしまう場合があります。

必ず、誰かと行動を共にし、こまめに声を出してお互いの位置を確認するようにしましょう。

装備

山菜取りへ行くための装備をまとめてみました。

長袖長ズボン

山へ入るときはケガ防止と虫よけ、植物によるかぶれ防止を兼ねて、肌がむき出しになるような装備は禁物です。

極力、肌の露出が少なくなるような服装を心がけましょう。

また、気温の変化や、運動量による体温調整のため脱ぎ着しやすい服装を選びたいものです。

タオル

タオルは汗を拭ったり、手を拭いたりするほか、首周りに巻くことで虫よけになったり、寒い時はマフラー代わりにすることも出来ます。

汚れた時のために数枚携行するのがベストです。

雨具

行き慣れた山であっても、急な天候変化はあり得ます。

また朝露などで濡れる場合もありますし、寒くなった時は防寒着の役目も果たします。

カッパなどの雨具は入山の必需品ですね。

帽子

頭部を守るためにヘルメットと言わずとも帽子くらいは被っておきたいものです。

虫や植物から肌を守るためガード付きの帽子がお勧めです。

手袋

山菜のアクが手に付いたり、コケてしまった時のために下を保護するため手袋は必需品です。

軍手でも使えなくはないですが、棘のある植物も多いため、革手袋のようなしっかりしたものをお勧めします。

濡れてしまった時のために予備も用意しておきましょう。

山は滑りやすく、ぬかるんでいるところもあるため、トレッキングシューズや登山靴、スパイク付きの長靴などを履いて行きたいものです。

笛や鈴、クマ撃退スプレー

熊は動物園だけにに居るものではありません。

また、クマと言えば北海道を想像する人が多いと思いますが、日本全国、どの山で出没してもおかしくありません。

「備えあらば憂いなし」

笛や鈴、クマ撃退スプレーを入山する際は携行していて損はないでしょう。

食料、水

昼食の準備など、入山の時間に備えた食料は当然持って行くと思われますが、当日に下山できなくなった時のために、携帯の食料を準備しておきましょう。

ビスケットやチョコレート、ピーナッツ、飴など、火を使わず口にすることが出来、高カロリーなものがベストでしょう。

水は、最悪、沢の水を飲むことも可能ですが、雑菌などの問題もあるので、多めに持って行くようにしましょう。

防寒着など

山菜が取れる季節、日中は強い日差しや、山菜取りで山中を歩けば、かなりの運動量になりますので、服装は薄めになってしまうでしょう。

しかし、やむなく山中で夜を越す際には防寒着などが必要になります。

防寒着となると、かさばり携行するのが大変ですので、せめて厚手のパーカーくらいはリュックの中へ忍ばせておきたいものです。

携帯電話

最近の携帯電話(スマートフォン)は位置情報(GPS)機能が搭載されているため捜索に役立ちます。

また、携帯電話を今時持ち歩かない方は数少ないと思いますが、イザという時、電池切れ…なんてことも想像できます。

なので予備のバッテリーは準備しておきましょう。

ネットショップなどで安価に購入できます。

地図やコンパス

「スマホがあれば安心!」と思わないでください。

山では携帯電話の電波が届かないところもあるので注意が必要です。

随分古典的ではありますが、地図やコンパスがあれば自分の位置を確認するのに便利です。

火起こし具

火起こし具と言っても大袈裟なものは必要ありません。

マッチやライターで十分です。

下山できなくなり、マッチやライターがあれば、暖を取るために焚火をすることも可能ですし、自分の位置を知らせるために狼煙(のろし)を上げることも可能になります。

※山での焚き火はお勧めしません。

焚き火は遭難した場合の最後の手段です。

どうしても焚き火をする必要がある場合は山に燃え移らないように最善の注意が必要です。

ハサミ

キッチンバサミや剪定ばさみ、カッターナイフなどがあると山菜を採取するときに便利です。

サバイバルナイフ

山へ入るときは鉈やサバイバルナイフのようなものがあると便利です。

ナイフは山菜を採るときに便利です。

また、遭難したとき、倒木などから、薪を作り、焚火をするのに使えます。

また、クマやイノシシに襲われた時の護身用としても有効なようです。

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まとめ

コロナ禍の中、アウトドアならと外出する方も少ないないものと思われます。

しかし、その一方で遭難件数は着実に増えているようです。

自分の命を守ることはコロナに関しても入山に関しても同じことだと思います。

くれぐれも事故が起こさず、人に迷惑を掛けないよう、安全に対して最善を尽くすべきですし、もし事故が起こった場合でも、最悪の事態は免れることが出来るだけの装備は携行するように心がけたいものです。

「もっとたくさん採りたい」と思ってしまい、安全がおろそかになってしまいがちですが、笑顔で帰宅出来てなんぼです。

決して無理をしない行動を心がけてくださいね。

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