スクーターの外装交換を楽しもう!【カウル交換方法を詳しく解説!】ホンダ・トゥデイ(AF61)で実証!

まだまだ元気に走るのに、何度も倒したり、擦ったり、経年変化で色あせてしまったスクーターの外装…。

でも修理に出すと高そう…

安く何とかならないの?

そんな声にこたえて、格安で愛車をリフレッシュする方法をホンダ・トゥデイ(AF61)を使いご紹介!

スクーターの外装交換を楽しもう!

そもそもバイクの外装はプラスティックで出来ているため、自動車のボティのように焼付塗装が困難で、野ざらし雨ざらしでは直ぐに傷んでしまいます。

また、不意な転倒や立ちごけ、狭い場所で擦っちゃうこともスクーターでは日常茶飯事。

数年乗ったら色あせと傷だらけなんてことは当たり前ではないでしょうか?

また、友人から安く譲り受けたけど(もらったけど)「外装が痛んでいるので何とかしたい」と言う人も多いはず。

外装を一式交換したら高くつくんじゃないの?

なんて思うかもしれません。

確かにバイクショップで新品の純正部品を一式組み替えればとんでもない金額になるでしょう。

しかし、今やネットで安く社外品が手に入る時代。

ヤフオク楽天などのネットショップでクーポンやポイントをうまく使えば、AF61のトゥデイなら、送料込みで4000円くらいから社外品の外装一式を手に入れることが出来ます!


出典;Amazon

交換も、手順通りにやればそれほど難しくはないので、多少の機械いじりが苦にならない方でしたら、難なく交換できるはずです!

是非この機会に試してみてはいかがですか?

ここではホンダ・トゥデイ(AF61)の外装交換を例に分解組付けの手順を紹介いたしますが、モデルチェンジ後のAF62も手順はほぼ同じです。

作業前の注意事項

当サイトでは分解組付けの手順を紹介していますが、実作業を行う場合、人身事故、破損事故などが起こる可能性があります。

当方はそれらについて一切の責任は負えませんので、十分な安全を確保した上、全て自己責任において作業を進めてください。

作業中にドライバーや、不意な破片の飛散などで目や体に負傷を追う可能性もありますので、保護手袋、眼球保護のためのゴーグルなどを着用して作業を行いましょう。

分解手順

1.メットインボックスの取り外し

矢印のボルト4本を外し、メットインボックスを引き上げ外します。

シートはメットインボックスに付いて一緒に外れるので、特に外す必要はありません。

2.リヤキャリアの取り外し

リヤキャリアの前側2本のボルトはメットインボックスと共占めになっているので、テールランプ側の10mmのボルト1本を外せば簡単に外れます。

3.リヤフェンダーの取り外し

1.

リヤマッドガード左右にひとつずつあるプラスティック製のクリップを外します。

外し方はドライバーなどで真ん中のポッチを押し引き抜けば外れますが、砂や泥などが噛んでいると抜けにくかったり、経年劣化で外している途中に割れてしまうことがあります。

砂や泥などが噛んでいた場合は洗い流すなどして除去すれば外れますが、外装を交換しようとするレベルの年月が経過していればまず再利用は不可能と思った方がよいです。

もしクリップが壊れてしまった場合は、純正品に交換するか、オートバックスなどで類似品を見付けて交換すると良いでしょう。

ネットショップなどでも販売されています。


出典;Amazon

2.

テールランプ下部のボルト2本を取り外します。

3.

シート下カウルの下側左右にある2本のプラスネジをプラスドライバーで外します。

4.

マイナスドライバーをテールランプ下部とマッドガードとの間に差し込み、テールランプの引っ掛かりを外し、テールランプ、サイドカバー、シート下カウルが一体になったものを上に少し持ち上げます。

5.

テールランプ配線用が白色のコネクターで繋がっていますので、その白コネクターの爪部分をマイナスドライバーなどで押して抜きます。(となりの赤コネクター燃料タンク用なので抜きません。)

白コネクターが抜けたら、リヤフェンダーの一式を取り外します。

5.ハンドルカバーの取り外し

さて今度は前側に掛かります。

順序は必ず、後ろ側から分解してください。

ハンドル根元を覆っているカバーのビス(前2本、後1本)をプラスドライバーを使い取り外し、カバーを外します。

6.フロントカバーの取り外し

レッグカバー背面の4本のプラスネジを外します。

フロントカバーを止めてあるプラスネジ大を外し、フロントカバーを取り外します。

(フロントカバーは大きめのプラスネジが使われています。その大きさに合ったドライバー(1番)を使いゆるめましょう。ちなみに普通サイズのドライバーは「2番」と言います。)

7.レッグカバーの取り外し

1.
レッグカバー前面下、左右の2本のプラスネジを外します。

2.
コンビ二フックのボルトを外します。(カギは外しておいてください。)

3.
バッテリーケースカバーのプラスネジを外しバッテリーカバーを外します。

4.
バッテリーケースカバーが外れたらその中にあるプラスネジを外します。

5.
フットボード四隅にあるボルトを4本外します。

6.
フットボードを浮かして、レッグカバーを引き上げながら外します。

(本来ならバッテリーやその周辺の配線を外し、完全にフットボードを取り外して行う作業ですが、そこまでしなくてもなんとかなるので、今回は半脱着で作業を行いました。)

8.フロントフェンダーの取り外し

フロントフェンダーの取り外しはフロントホイールを外さなければならないため、少し厄介ですが、手順通りに進めて行きましょう!

1.
フレームの下に木などを置き、フレームを押し上げフロントホイールを浮かせます。

車に積載されているパンタグラフジャッキなどを使うと便利が良いと思いますが上げ過ぎると危険ですのでフロントホイールが軽く上がるくらいにしておきましょう。

その時、フレームへ傷がつくのが気になる場合は木片や布などをジャッキとフレームの間に挟むと良いでしょう。

2.
ドライバーで爪を押しメーターケーブルを外します。

3.
調整ナットを外しフロントブレーキワイヤーを外します。

この時、ブレーキワイヤーのボルトが通る太鼓状の金属バーツをなくさないように注意してください。

固定されているものではないので、外すのを忘れていると何処かへ転がって無くなってしまいます。

組み付け時のブレーキの遊び調整が不安な方はブレーキワイヤボルト部分にマジックやテープなどを使い印をしておくとよいでしょう。

4.
フロントフォークブーツを浮かせて、12mmのロングボルトと17mmナットを緩め、ロングボルトを抜いてフロントホイールを外します。

ホイールを取り外す際に右側の軸受け部分のカラー(鉄パイプ)を落とさないように注意しましょう。

もし落としたときはウエスなどで綺麗に拭って、オイルシールにシリコングリスを塗布して組付けます。

5.
フロントフェンダーをとめている3本のボルトを外します。

フェンダーの前側穴が引っかかっているのでマイナスドライバーなどで浮かせて外します。

組付け手順

1.フロントフェンダーの取り付け

1.
フロントフェンダー内側に付いているワイヤーガイドクリップを新品パーツに付け替えます。(ガイドクリップは付け忘れしやすいのでご注意下さい。)

回しながら後方にスライドさせれば簡単に外れます。

2.
ガイドクリップの中にメーターケーブルとブレーキワイヤーを通しながらフェンダーを装着していきます。

3.取り外しの逆の手順で3本のボルトを締め付け、フロントフェンダーを固定します。

4.
フロントホイールを元の状態に復帰します。

スピードメーターケーブルはそのまま奥まで差し込んでください。

ブレーキワイヤーケーブルを復帰したら必ず、右側のブレーキレバーの遊び調整を行ってください。

握ったときしっかりとした感触があり、解放したときに前輪がストレスなく回転していればとりあえずOKです。

気になる方はワイヤーを外す前にワイヤーのボルト部分に何かで印をしておくとよいでしょう。

(詳しくはサービスマニアルをご覧ください)

2.フロントカバーとレッグカバー取り付け

フットカバーを浮かせてレッグカバーを差し込みます。

その時、レッグカバー下側中央の爪をフレームにある長方形の穴に入れるようにしてください。

コンビニフックを仮止めします。

フロントカバーをレッグカバーにハメ込み、取り外したネジ3本で仮止めします。

フットボードをボルト4本、ビス1本で仮止めします。

レッグカバー下側左右4本のビスを仮止めします。

フロントカバーよりレッグカバーの取り付け幅が狭い場合はレッグカバーを押し広げてフロントカバーを挿入します。(私が作業したときはフロントカバーに対するレッグカバーの取り付け幅が2㎝ほど狭くなっていました。)

(気温が低い時期だとレッグカバーがと変形硬化してフロントカバーを取り付けにくいと思います。出来るだけ気温の高い日を選んで作業することをお勧めします。)

レッグカバー背面の4本のプラスネジを取り付け、本締めします。

残りの仮止めしたネジとボルトを本締めし、フロントカバーとレッグカバー、フットボードを完全に固定します。

3.ハンドルカバーの復帰

ハンドル取り付け部のカバーを復帰します。

4.リヤフェンダーの組み換え

テールランプの配線を止めてある金具を外し、テールランプ裏のプラスネジ2本を緩め、テールランプを取り外します。

左右リヤフェンダー、シート下カバーを止めてあるプラスネジ5本を外し、マイナスドライバーなどを使い、全てを分離します。

新しいリヤフェンダーを逆の要領で組み替えます。

テールランプを取り付け、配線を元の状態に組み込みます。

5.リヤフェンダーの取り付け

組み替えたリヤフェンダーを取り付けて行きます。

まず最初に、マッドガードのクリップを差し込める状態に戻します。

真ん中のポッチを押して取り外しましたが、今度はそのポッチが少し飛び出すようにする必要があります。

(取り付け前状態にする際、内部の爪を押し広げるなど、少しのコツが必要になります。難しい場合は迷わず新品に交換しましょう。)


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ボティにリヤフェンダーを軽く載せたら、テールランプの白カプラーをボティ側の白カプラーを接続します。

そのままリヤフェンダーの一式を元のように差し込みます。

マッドガードのクリップを差し込み、真ん中のポッチを押して固定します。

今回は在庫していた類似品を使用しました。

(クリップが破損して、類似品も手に入りにくい場合は、ボルトとナットで固定しても良いでしょう。ただ締めすぎるとパーツが割れてしまったり、逆に緩すぎると走行中に緩んでしまう可能性があります。)

シート下カバーの左右のビスを仮止めし、リヤキャリアをテールランプ側のボルトを入れて仮止めします。(前側のボルトはメットインボックスと共締めのためこの段階では入れません。

メットインボックスを差し込みボルト4本を仮止めします。

リヤキャリアのテールランプ側ボルトを本締めします。

残りのボルトやネジを本締めします。

まとめ

before

after ミラーとシートも交換してあります。

如何でしたか?

「簡単そう!」と思った方もいれば、「難しそう!」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

「難しそう!」と思われた方は、メカにちょっと詳しい方に手伝ってもらいながら、挑戦してみるのが良いと思います。

やってみると「意外と簡単!」と思えるかもしれませんよ!

今回はトゥデイの外交交換を紹介いたしましたが、基本的にスクーターであれば同じような感じで、外装交換は可能と思います。

しかし、外装購入にあたり、あまり販売台数がない車両ですと、社外品の外装であったり、その他の社外部品も手に入らない、手に入っても意外と高いなんてもともあるかと思います。

新車、または中古車の購入時は、将来のことも考えて売れている車種を選ぶことを個人的にはお勧めいたします。


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