キャンプ初心者の方がいざキャンプに出掛けて、最初に困るのがペグにまつわるトラブルではないでしょうか?
地面が硬くて刺さらない、逆に柔らかくて直ぐに抜けてしまう。
あるいは抜けない…などなど。
いざフィールドに出て困らないように基礎知識を身につけておきましょう!
ペグの種類
キャンプ初心者の方はペグに種類があることすら知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
キャンプ場へ行ってもテントセットに標準で付いているペグしか使っていない方が多いですよね。
しかし、実際に使ってみるとなんだか不満が湧いてくる…。
その不満の中の代表格が、「地面に刺さらない!直ぐに曲がる。刺さるが直ぐに抜ける。刺さったが今度は抜けない。」と言ったものではないでしょうか?
私もペグに関しては、散々苦労した覚えがあります。
さて、そんなペグ、いったいどんな種類があるのでしょう?
ペグの材質
ペグの材質は一般的なスチールから、鋳鉄製、ステンレス、アルミやジュラルミン、プラスチック、チタン製のものまであります。
硬さの順番は添加物の違いや、何を目安にするかの基準によって違ってきますが、概ね以下の通りになります。
プラスチック
↓
アルミ
↓
ジュラルミン
↓
鉄
↓
チタン合金
↓
鋳鉄
↓
ステンレス
ステンレスと鋳鉄はほぼ同じくらいの硬さですが、ステンレスの方が柔軟で粘り強い性質があります。
鋳鉄はサビやすく脆いという欠点があります。
チタンはとても硬く丈夫ですが、サビない、軽いと言う長所の反面、値段がとても高いのでこだわりと懐具合で選択すべきものだと思います。
超昔は、V字のスチールペグが標準で付いてくるのが当たり前でしたが、コスト面の関係もあって、最近のテントに標準で付いているのは針金を曲げただけのようなスチール製のピンペグです。
スチール製のV字ペグも曲がりますが、ピンタイプのペグは最悪です!
簡単に曲がる上に、ハンマーでたたく部分が丸いのでツルツルと滑り、とても打ちづらいです。
アルミやジュラルミンについては、私は使ったことがないのでわかりませんが、硬い地面には使えそうにないといったイメージです。
ジュラルミンは航空機などに多用されるアルミ合金(最近ではカーボンが主流)で、アルミより硬く出来ています。
プラスティックは意外と丈夫です。
安価で粘りと柔軟性があるので変形や曲がりに強いです。
幅広なのでシッカリ地面に食いついてもくれます。
欠点としては、かさばると言ったところでしょうか、また砂利交じりのような、硬い地面にも向きません。
ペグの形状
断面形状
ペグの形状には様々なものがあります。
丸棒、V字、Y字、十字、ネジ状、スコップ状などがあります。
Y字、十字は、柔らかい地面または普通の場所に使います。
ネジ状のものは、イベントなどに使うような大きなテントをしっかり固定したい場合などに使われたり、ペットを繋いでおくための支柱として、単体で使われることが多いようです。
出典;楽天市場
スコップ状のものは砂浜や雪面で使います。
出典;楽天市場
丸棒状のものは固い地面に向いています。
地面の固い場所がは材質の硬い鍛造のペグや値段を気にしないのであればステンレスやチタン製の丸棒ペグを使うと良いでしょう。
デフォルトでテントセットについてくるピンペグはおまけ程度で、基本使えないと思った方が良いでしょう。
太さ、長さ
太さと長さの違いも重要です。
鍛造ペグは、舗装を貫通するくらいの強度がありますが、長すぎる場合は最後まで打ち込むことが困難なので、短いものを用意しておくことをお勧めします。
また地面が固すぎる場合は、2本をクロスに打ち込んで、そこにロープを巻いたりすると言う手もあります。
柔らかい地面であれば、幅のある長いペグを使い。
硬い地面であれば太く短いものを使うのが基本です。
サンドペグ
砂浜でテントやターブの設営をする時に便利なのがサンドペグです。
どんなものがサンドペグなのかと言う細かな規定があるわけではありませんが、長くて幅のあるものが良いでしょう。
出典;楽天市場
100均で販売されているサンドペグでも十分使えます。
建築用の打ち込みマルカンやアンカーなどの長いものも有効に使えます。
1つ注意してもらいたいのが砂が乾いていた場合、長いペグを使っても効かないと言うことです。
砂が乾燥していた場合は、水をバケツで汲んできてペグを打つ場所にしっかりかけ、砂を固めてやることが重要です。
砂浜でペグの上に石を置いている人が居ますが、特にターブは風の影響をダイレクトに受けるため、かなり大きなものでないと意味がなく、お勧めしません。
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お勧めペグ
リーズナブルで、一番オールマイティに使えるのは鋳造ペグだと思います。
重さが気にならないなら、鍛造ペグを長さを違うものを、複数本持っておくことをお勧めします。
値段を気にせず、カッコよく決めたのであれば、ステンレスペグがお勧めです。
強度は申し分なしで見た目も超カッコよいですョ!
更に値段を気にしないなら、やっぱりチタンペグでしょう。
ペグの危険性
ペグはシッカリと固定しておかないと、風が吹いて抜けて飛んで行ってしまうことがあります。
ペグが刺さって人が死んだなんて話は聞いたことがありませんが、目などに当たると大変なことになります。
くれぐれもペグを飛ばすことのないようにシッカリと打ち込んでおきましょう。
また、ペグを抜くときも危険を伴います。
専用のペグハンマーなどを使い安全に抜き取りましょう。
https://planet-walkers-club.com/peghammer/
まとめ
ペグの形状や材質など、様々あるためどれを使ってよいか迷うかもしれません。
迷ったら、どれでも良いから使ってみることです。
使っているうちに自分のスタイルにあったペグが見つかるはずです。
ぜひ、いろいろ試してみてください。
最後に
キャンプ場に行くとよく曲がったペグを目にすることがあります。
ピンペグなどは細くて忘れやすいこともありますが、曲がったペグは不要だからと放置して帰ってしまう人も居るでしょう。
ペグに限らず、BBQコンロやレジャーテーブル、ゴムボートなど、壊れてしまったら放置して帰る人も見受けられます。
ごく一部の人が行った行為でも、超目立ちます。
付近が立ち入り禁止にならないよう廃棄物は持ち帰る方に心がけたいものですね。